本当の事

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「いらっしゃいませ 」 結衣の 「ありがとうございます」 の言葉にドアマンがにっこり笑った。 「行くよっ 」 「アリガトウなんて言わなくていいんだよ」 「そうなの?」 おどおどしている結衣の手を握って大きなガラス張りのドアをくぐる。 「慎ちゃん」 「Um?」 「緊張するよ~」 「何も緊張する事ないだろ」 「でっでも こんな所初めてだし」 2つ並んだエレベーターで最上階まで行ける方に乗った。 エレベーターの中でつながれた手が慎一郎の腕に回された。 「ひゃ」 「腕組むの?」 結衣は恥ずかしさと緊張で体温がグン↑グン↑上がっていくように顔が赤らんだ。 扉が開いた目の前にはきらびやかな景色が広がっていた 「セレブな人ばっかりだ hyaっ」 「huhu♪」 「結衣ちゃんも今日はその1人だろ~」 「うっうん。」 慎一郎は腕をしっかりと組み直して店の中に入って行った。
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