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「それは違うよっ」
結衣はまた布団をざっくりとかぶってしまった。
「結衣ちゃん」
「結衣ちゃん?」
「私子供だし慎ちゃんのする事何でも勘違いするから、もう優しくしないで」
「はぁ・・・」
何も言えない自分が歯痒い。
「もういいから ほっといてっ」
それ以降もぐったまっまの結衣は慎一郎の呼びかけには答えなかった。
仕方なく部屋を出る。
「・・・・。」
結衣の部屋からもれてくる泣き声は程なく聞こえなくなった。
「眠ったか?」
静かになった結衣の部屋をあえて見には行かなかった。
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