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「ちょっ」
『何なんだこの子は?』
結衣の友達と言われて無碍に断る事も出来ずそのままにした。
「お名前は何て言うんですか? 」
「つ・・・・慎一郎」
本当の名前は言えない
無愛想に答えた
横に座る香澄という子の話なんてどうでもいい。
門の奥の校舎から出てくる結衣の姿だけを目を皿のようにして見ていた。
「結衣とはどういう関係なんですか? 」
「まさか彼氏とか? 」
「ううんそんなんじゃないよ 仕事でちょっとね。」
「 そうなんですか」
「慎一郎さんみたいな格好いい人が結衣の彼氏な訳ないですよね」
『またその話しかっ その話で悩まされてるのに』
「・・・。」
「じゃ私が彼女に立候補してもいいって事ですよね 」
「はははっ 君みたいな綺麗な子が僕に立候補しなくても、たくさん彼氏がいるだろ」
「でも立候補してもいいんですよね ?」
「慎一郎さん格好いいし この間会った時から気になってたんです」
勝手にしてくれっ
結衣の友達にしては・・・・
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