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目の前から結衣と恵子と紀子の3人の姿が見えた。
「あっ!! 」
慌てて車から降りて駆け寄ろうとしたら、
「どこ行くんですか?慎一郎さ~ん 」
助手席から降りて来た香澄に馴れ馴れしく腕を掴まれた。
「?! 」
『慎ちゃん?! 』
3人の視界に、香澄に腕を組まれた慎一郎の姿が目に入った。
「慎ちゃん ?!」
「何やってんの?! あの子# 」
結衣は慎一郎と香澄の姿を見てクルリと反対方向を向いて校舎の方に戻って歩いた。
恵子と紀子はその場に仁王立ちで慎一郎を睨む。
「あっ結衣ちゃん 」
校舎に戻って行く結衣の姿を見て、
「頼むから 放してくれ 」
香澄の腕を振り払って恵子と紀子の方に駆け寄った。
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