本当の事

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結衣は 昨日から悲しくて  寂しくて 香澄の事というより、慎一郎が同じ気持ちでいてくれたのではなかった。 と分かってしまった事が辛くて仕方がない。 これから自分はどうすべきなのか 大好きな絵を自由に描かせてもらえる事も嬉しかった。 でも慎一郎と過ごした楽しい時間が、もうないんだ。 そう思うと香澄の事より、慎一郎への思いを断ち切る事の辛さで、 他には何も考えれなかった。 慎一郎の事を意識せずに仕事ができるほど大人にはなれない。 慎一郎は 結衣のマンションに着いて、 真っ暗な窓を見て落胆した。 「まだ帰ってないのか・・・ 」 「帰っていた所で会ってくれそうもないけど。」 マンションの前で結衣の帰りを待つ事にした。
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