本当の事

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「もう少し、ほっといてやって」 紀子が篤に口パクで言った。 分かった 篤は軽くうなずいた。 少しして、結衣のまぶたが半分落ちてきた。 「眠いなら送ろうか? 」 「大丈夫」 大丈夫じゃないだろ 完全に酔ってる。 「3人とも送るよ」 篤は酔っている結衣を抱えて店を出た。 「乗って」 「篤君  私たちはいいから結衣を送ってやって」 「それと入選の件」 「分かってる。 俺が何とかするから心配しないでっ 」 「結衣さ~  慎ちゃんとね」 言いかけた紀子の言葉を遮るように、 「それは結衣ちゃんから聞くよ。  話してくれるようならね」 「うん。 そうだね よろしくお願いします 」 紀子と恵子と別れた後、 結衣を車に乗せて走り出した。
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