本当の事

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ジャラジャラとしたキーホルダーに鍵が1つ。 『邪魔じゃないのか?? 』 たくさんのキーホルダーを見ながら「結衣ちゃんらしい」  クスリっと笑った 1人暮らしの女の子の部屋に、勝手に入るのは気が進まない。 「・・・お邪魔します。」 ほとんど意識のない結衣に一応挨拶をする。 ワンルームなだけに、入ってスグ分かる所にベッドがあった。 「うっ 」 力の入っていない結衣に、ドサッと 衝撃を与えないように優しくベッドに横たわらせた。 「Zzzz」 ベッドに寝かせた時には、もう寝息が聞こえるほど 『いくらなんでも飲みすぎだろ 』 何があったんだろう 少し疲れた顔で眠る結衣を見ながら、 大好きなはずの慎一郎を無視していた訳を考えていた。
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