2376人が本棚に入れています
本棚に追加
とだけ思った。
あきらめよう
結衣ちゃんが幸せならば。
と思っていたのに
結衣の頬をつたう涙が頭から離れない。
ピンポン♪
こんな真夜中にインターホンの音。
「?」
慎一郎は慌ててインターホンのカメラの前に立った。
「はぁ・・・」
期待を裏切って画面に映っていたのは結衣ではなく室井だった。
無言で解錠ボタンを押した。
ピンポン♪
「こんな時間にどうした? 」
不機嫌に室井を迎えた。
「前祝って言っただろ」
室井の手にはワインが2本その他、小腹を張らす為の色々が入っていた。
『上がればっ』
というようにクルリと背中を向けて部屋の中に入って行った
最初のコメントを投稿しよう!