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自分の家まで引っ張ってきて、傷だらけの恢の手当てをする。 彼は疲れていたのか、手当てが終わればすぐにベットを占領して眠ってしまった。 それは別に問題ないのだが、彼が使っているのは自分のもので。 仕方なく、自分と眞智は布団を引いてリビングで眠る羽目になった。 朝、最初に起きたのはやはり夕鶴。いつも決まった時間に浮遊霊に起こされる為だ。 「……もう?」 昨日夜遅くまで彼女と話し込んでいた為か、めちゃくちゃ眠い。 しかし浮遊霊は二度寝を許してくれる程優しくないので、結局は起きるしかなかった。 「眞智、起きて。貴方達は先輩をお願い」 指示を出しながら台所へ向かう。今日くらいしっかりしたものを作らなければ。 ご飯はあるし、味噌汁も作った。後は卵でも焼こうかという時に叫び声がした。 自分の部屋を覗き込んだら驚いた表情の彼と目が合う。どうしたんだろうか。 「なんで俺、ここに?」 「先輩、手当てしてすぐに眠ったじゃないですか」 それすら覚えていないのか。どれだけ疲れていたのだろう。 面白くてつい笑ってしまう自分に、ばつが悪そうな恢。 そのまま眠ったせいで皺だらけな制服を掃いながらこちらを見る。 「悪い、ベット勝手に使って」 「いいですよ、それくらい。助けてもらったお礼です」 「……安っぽいな」 彼が苦笑する。やっと眞智も起きた為、三人で一緒に朝食だ。
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