それは闇を切り裂く剣か、

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 盛大なエレーディアの誕生パーティーが終わった頃、両親から呼び出しを受ける。  窮屈な正装のまま両親の元に行けば、一番兄・ケネウスもそこにいた。  母親は泣いている。父親は恐い顔をしている。  ケネウスも厳しい顔つきだった。 「エレーディア、よくお聞き」  ケネウスは語り出す。 「長女、エフィニアは明日ノイアールへ仕事に出る」 「次男、シエルロイツは同じく明日宮殿へ住み込みの官吏となる」 「次女、シェルティーゼは明後日リドルギアへ留学に出る」 「三男、アシェックは兵舎での住み込みは前からだ」  ケネウスは悲しげに顔を歪めてエレーディアの頭を撫でる。 「父上も母上も、お忙しい身。私も兵舎で過ごさねばならない。ーー意味は、わかるかな」  エレーディアはなにもいわず、首を振った。  自分一人残されること以外、何もわからない。 「私の知り合いたる人物に預けることにした」
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