それは闇を切り裂く剣か、

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 フォンフィアル堂。  そこにエレーディアが来てから、数ヶ月が過ぎていた。  エレーディアは誰ともしゃべらず、ただひたすらに剣を振るい本を読む毎日であった。 「ねぇ」  そんな彼に、少女の声が掛けられる。  ちらりとその少女を見れば、みたことない少女であったのだ。 「いっしょにしせつたんけんして!」  舌っ足らずにそう言って、エレーディアの手を取った。  唐突の行動に戸惑うが、エレーディアは立ち上がる。 「いいよ」  そう言えば自分も施設すべてを知っているわけではない。  そう思い立った行動だった。 「僕はエレーディア・フロム・フィオルガ。君は?」 「ショコラ! えとえと、え、えーであ……フロム!」
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