それは闇を切り裂く剣か、

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 ショコラとエレーディアはいつもいっしょにいた。  ショコラの笑顔が伝染したのか、エレーディアも笑うようになっていったのだ。  歳月がたっても、二人は変わらないような、そんな日々だった。  ショコラは元気いっぱいの性格から、幾分落ち着いてきた。家事も手伝えるようになり、女らしくなっていく。  エレーディアはよく笑うようになって、少しずつ明るくなっていた。ただ相変わらず長剣は扱えず、それについては苦悩していた。 「エレーディア兄ちゃんっ」 「ロシュ? どうかしたの?」  自主稽古の最中、弟分であったロシュが慌ててやってくるのをエレーディアは見て眉をひそめる。  ロシュはエレーディアに抱きつくと、泣きそうな声で言う。 「ショコラ姉ちゃんとミミちゃんが、東の森に行ったまま帰ってこないんだ!」 「東の森って……この時期オオカミが出るって、」 「ミミちゃんがシロガネソウ見たかったらしくて、だから」  ついには泣き出したロシュの頭を撫でて、長剣を背負う。  しゃがんで低いロシュの目線に合わせて、エレーディアは笑った。
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