古都

2/29
前へ
/279ページ
次へ
窓からの朝陽がカイムの顔を照らす。 「う、朝か」 眩しそうに目を覚ます。 「あれ?何でベッドに」 カイムが寝ていたのは自分のベッド。毛布もかけてある。 (昨日はアッシュさんがベッドに寝たからソファで寝たはずなのに) すると、どこからか美味しそうな匂いが香ってきた。 昨日の夜は何も食べずに寝たので腹の虫が鳴いている。 カイムは毛布をたたみ、部屋を出た。 「おお、カイム。今起こしに行こうとしておったのだ」 可愛いクマの絵がプリントされたエプロンを身につけたアッシュがキッチンで何かを作っていた。  
/279ページ

最初のコメントを投稿しよう!

994人が本棚に入れています
本棚に追加