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“ナンパ”なんて、ドラマか少女漫画でしか見たことがなかったため、
現実味のなかった私は、どう答えていいのか分からず、固まってしまった。
ど、どう答えればいいんだろ?
早く帰りたいけど、ここで拒否したら、逆ギレとかしないかな?
やっぱり人の悪意より、怖いものはない。
私はテンパってしまい、ただまばたきを繰り返すことしかできなかった。
すると、男たちは何を勘違いしたのか、
「じゃあヒマってことでいいんだよな!!
俺たちもめっちゃヒマしててさー、これからカラオケに行こうと思ってたんだけど、君も行かない!?」
「やりー、女の子ゲットー!!!
しかも学校の後輩♪」
そう勝手に結論づけて、私の腕を掴み、歩き出そうとした。
おもわず私は身体を強ばらせる。
「や・・・ッあ、あの・・・!」
「いいからいいから!ぜってー楽しいって!」
「で、でも私やっぱり・・・」
「なー真也、あのコンビニの向かいにある方にしねぇ?
今日はちょっと安くなってるし。」
「そうだな!じゃあ俺たちだけで先に行っとくか。
あ、ゴッチにも連絡しとかなきゃな。アイツもそろそろ駅着くって言ってたし。」
何かドンドンと話が進んで行ってしまってる。
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