第1話

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それを見た他の2人の男たちは、慌てて金髪の男の後を追いかける。 「おいちょっと待てよゴッチ!! またお前が勝手に決めてさっさと行くのかよ!」 「そのとーり☆フハハハ!! 世界は俺のために回ってんだー♪♪」 「・・・ホントお前、一回どっか頭ぶつければいいのに。」 「残念☆一回ぶつけただけじゃ俺の素晴らしきパーソナリティは不滅なんですー!!」 ・・・何か・・・助かった・・・?かも・・・。 私に背を向けて歩き出した男たちを見て、私はやっとまともに息を吐き出した。 それと同時に、筋肉の緊張もとける。 よかった・・・怖かった・・・。 だけど、 私が安心できたのも、束の間だった。 クルリ。 あの金髪の男が、私の方を振り返ったのだ。 何だかとてつもなく嫌な予感がして、私の身体は再び強ばった。 金髪の男は目を少し細めると、まるで何かの生物を観察するかのように、ジロジロと見つめてきている。 な・・・なんなの? 私は一歩後ろへ下がる。 すると・・・ 金髪の男は、仲間の男たちから離れ、私の方へ歩き出してきた。
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