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それを見た他の2人の男たちは、慌てて金髪の男の後を追いかける。
「おいちょっと待てよゴッチ!!
またお前が勝手に決めてさっさと行くのかよ!」
「そのとーり☆フハハハ!!
世界は俺のために回ってんだー♪♪」
「・・・ホントお前、一回どっか頭ぶつければいいのに。」
「残念☆一回ぶつけただけじゃ俺の素晴らしきパーソナリティは不滅なんですー!!」
・・・何か・・・助かった・・・?かも・・・。
私に背を向けて歩き出した男たちを見て、私はやっとまともに息を吐き出した。
それと同時に、筋肉の緊張もとける。
よかった・・・怖かった・・・。
だけど、
私が安心できたのも、束の間だった。
クルリ。
あの金髪の男が、私の方を振り返ったのだ。
何だかとてつもなく嫌な予感がして、私の身体は再び強ばった。
金髪の男は目を少し細めると、まるで何かの生物を観察するかのように、ジロジロと見つめてきている。
な・・・なんなの?
私は一歩後ろへ下がる。
すると・・・
金髪の男は、仲間の男たちから離れ、私の方へ歩き出してきた。
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