第1話

15/57
前へ
/306ページ
次へ
だけど、 私の耳の中に、更にありえない言葉が飛びこんできた。 「おいおいちょっとちょっと☆ お前ら勘違いすんなよ。 俺、この子と二人で遊んでくっから。 だからお前らはついてくんなよ。」 ・・・今、なんと? おもわず目が点になる。 「はあ~~~!!?何だソレ!!お前急に何言ってんだよ!!」 「マジふざけんなって!ちゃっかり良いとこ取りかお前!! てかどんだけお前気分屋なんだよ!」 当然、金髪の男の仲間は不満をもらす。 だけど金髪の男は、全く気にしてないように笑い、更に爆弾を投下した。 「ゴメンゴメン☆俺どうやら一目ぼれしたみたいだわ♪ いやーズッキュン❤きたね! ってことで、俺はこれからこの子を全力でクドくんで、シンたちは悪いけど男2人でむさ苦しく絡むか、他の女でも調達して楽しんでくり♪」 空いた口が塞がらなかった。 まさに今の私の顔は、マヌケ面以外の何物でもないだろう。 こ、この人・・・どこまで本気で言ってんだろ・・・。 あまりにも唐突すぎる展開に、私が呆けていると、金髪の男は私の手を取り・・・ 「まあそんなわけで・・・シン君にユットン君、チャオ♪ 今日で俺は彼女いない歴2ケ月を卒業します☆ じゃあまた明日学校でなー!!」 仲間たちにそう告げて、私の返事も聞かずにさっさと歩きだしてしまった。
/306ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1305人が本棚に入れています
本棚に追加