第1話

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後ろからは、仲間たちの怒声が聞こえてきたが、金髪の男は相変わらずヘラヘラと笑っている。 ・・・この人、かなり自分勝手じゃない・・・!? なんてゆーか・・・無神経。 こんなこと、私だったらありえない。ってゆーか、できない。 そうこう困惑しているうちに、金髪の男は私の手を引いて、どんどん人気のない路地裏の奥へと進んで行く。 次第に周りに人もいなくなり、街のネオンも遠ざかっていき・・・ ま、まさか・・・ お、襲われる・・・!? ・・・本気で身の危険を感じ始める私。 「あ、あの・・・すみません! ど、どこに行くつもりなんですか!?」 「えー?そりゃお互いをより良く知るために、もちろんラブホ直行☆」 やっぱりそうだ・・・っ 私、気が弱いし鈍そうだから、簡単にヤれると思ったんだ!! 「ひ・・・ッは、放し」 「この路地裏を突っ切るとねー、割かし安めなんだけど、けっこう良い部屋とれるとこがあんだよなー♪」 「や、やめてくださいすいませんごめんなさい申し訳ありませんでした!!お願いしますから放し」 「だーいじょうぶだって☆ 俺優しいしテクニシャンだぜー?安心して全てを託しなさーい!!」 「いいですいいです!そんなの要らないですから!それに私なんかとそんなとこ行っても全然楽しくなんかなッ」 「――ってのはもちろん冗談で。 とりあえずココらへんに座って話そっか。」 ・・・・・・ ・・・・・・へ???? 金髪の男はそう言うと、私の手を解放した。 え・・・ど、どーゆうこと・・・!? とりあえず・・・変な所には行かないってことだよね・・・? ホっとしたものの、不安はまだ取り除けないけど。 だってこの路地裏・・・かなり暗い。 建物や街灯の光が全く入ってこないほど、奥に進んでしまった。 当然周りに人もいない。 やっぱり何か変なことをされるんじゃないかと、また恐怖が募ってくる。
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