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「あーもーッかったいよ柏木っち!
てか下の名前を聞いてんの!そっちの方が重要だろ普通!」
か、柏木っちって・・・
なにその呼び方・・・。
「・・・和葉です。」
呼び方が気になりはしたものの、とりあえず下の名前も口にすると・・・
「よっしゃ☆OKー☆
じゃあ“かずは”ってことで、アダ名は“かずっぺ”に決定♪♪」
何故かそうゆうことになってしまった。
「い、いや、ちょっと待ってください!何ですかそのどっかの田舎者みたいなアダ名!!」
「えーカワイイじゃん♪
こう、素朴な感じにハートを揺さぶられるじゃねぇか☆」
「・・・・・。
・・・あの・・・アナタ、一体どうゆうつもりなんですか?本当に何の理由があって私を・・・」
「“アナタ”じゃなくて“ゴッチ”でいーよ。
俺ね、友達には皆アダ名で呼ばせて、俺もアダ名で呼んでんの♪
そうゆう主義なわけ。」
・・・もうダメだ・・・ッ
話が噛み合わない・・・!
何て話を聞かない人なんだろう。
ホントに自分のことしか考えてない馬鹿だ、きっと。
次第に、恐怖よりも怒りの方が勝ってき、私は今度こそハッキリとこの人を振り切ろうと決意する。
「あの!何考えてるのか知りませんが、私は」
「かずっぺのこともアダ名で呼ぶから、俺ら今から友達な☆」
「そーいうことじゃなくて!
てかいきなり“友達”って決めつけられても困・・・」
「友達は友達なの♪
だから・・・・
何でかずっぺが、
リスカなんかしてんのか、理由聞かせてくれない?」
息をするのも忘れた。
まるで時が止まったかのように、私の身体は硬直した。
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