第1話

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「あーもーッかったいよ柏木っち! てか下の名前を聞いてんの!そっちの方が重要だろ普通!」 か、柏木っちって・・・ なにその呼び方・・・。 「・・・和葉です。」 呼び方が気になりはしたものの、とりあえず下の名前も口にすると・・・ 「よっしゃ☆OKー☆ じゃあ“かずは”ってことで、アダ名は“かずっぺ”に決定♪♪」 何故かそうゆうことになってしまった。 「い、いや、ちょっと待ってください!何ですかそのどっかの田舎者みたいなアダ名!!」 「えーカワイイじゃん♪ こう、素朴な感じにハートを揺さぶられるじゃねぇか☆」 「・・・・・。 ・・・あの・・・アナタ、一体どうゆうつもりなんですか?本当に何の理由があって私を・・・」 「“アナタ”じゃなくて“ゴッチ”でいーよ。 俺ね、友達には皆アダ名で呼ばせて、俺もアダ名で呼んでんの♪ そうゆう主義なわけ。」 ・・・もうダメだ・・・ッ 話が噛み合わない・・・! 何て話を聞かない人なんだろう。 ホントに自分のことしか考えてない馬鹿だ、きっと。 次第に、恐怖よりも怒りの方が勝ってき、私は今度こそハッキリとこの人を振り切ろうと決意する。 「あの!何考えてるのか知りませんが、私は」 「かずっぺのこともアダ名で呼ぶから、俺ら今から友達な☆」 「そーいうことじゃなくて! てかいきなり“友達”って決めつけられても困・・・」 「友達は友達なの♪ だから・・・・ 何でかずっぺが、 リスカなんかしてんのか、理由聞かせてくれない?」 息をするのも忘れた。 まるで時が止まったかのように、私の身体は硬直した。
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