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怒られる。
もしかしたら殴られる。
こんなさびれた路地裏で何が起きたとしても、きっと誰も気づいてくれない。
サアーと血の気が引いていく。
すると・・・
ブハッッ
息を思い切り外に吐き出す音が、私の耳に届いた。
そう、
ふきだしたのだ、この男は。
「アハハハハハハハ!!!!
な~んだ♪かずっぺ実は強気キャラ!?
今までビクビクしてたのに、急に怒り出してマジびびったぁ☆」
いや、あの・・・
「えっと・・・ご、壕地さん・・・私の話、ちゃんと聞いてました?」
「え?ああ、ゴメンゴメン♪
ちゃんと聞いてたよ。
確かに俺が悪かったけど・・・あまりの豹変ぶりに、俺一瞬別の世界見たわー☆」
・・・本当にちゃんと聞いてたの?
本当に悪かったと思ってんの?
何なんだろこの人・・・
逆ギレされなかったのは良かったけど・・・やっぱり、変。
・・・・この人のせいで、調子が狂いすぎだ。
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