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「・・・な~んかつまんな~い。最近の柏木、マジ反応ないんだけど。」
不意に、森崎さんはそうこぼした。
私はその言葉に、少しだけ安堵する。
・・・もしかして、今日はもうコレで飽きてくれたのかな?
だけど・・・
私のその安易な期待は、本当に愚かなものだった。
森崎さんは、トイレの奥の方へスタスタと歩いて行くと・・・
掃除用具箱から、便器用の洗剤ボトルを取り出した。
「つまんないけど・・・ま、一応私たち優しいから、キレイにしてあげないとね。
アンタ汚いし。臭いし。」
森崎さんはそう言うと、私に向かって、ボトルを投げつけた。
直で鼻に固いボトル容器があたり、私は苦痛で顔を歪ませた。
手で鼻を押さえたまま、更に俯く。
すると・・・
ボタ。
上からヌルヌルとした青色の液体が、降ってきた。
それと同時に、激しく頭を掻きまわされる。
頭上からは、森崎さんたちの狂気じみた笑い声が聞こえてくる。
「キャハハハ!ヒナってほんと優し~!!やっぱ便器には便器用洗剤で洗うのが一番よねー!!」
「水で臭さが取れないなら、ちゃんと洗剤を使わなきゃねー♪
お客さーん、どこか痒いところありませんかー!?」
「ねぇ、この際だから制服もちゃんと洗濯してあげよーよ?
こんな臭い奴に着られたら、制服だって可哀そうでしょ!」
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