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『そういえばお祖父さんのとこにいるんだっけ、その捺樹は』
「みたいだけど、俺会ったことないしなぁ~。ちょこっと話を聞いたことあるくらいだし。……ん? 何だ、コレ」
キーボードを操作しながら画面に視線を向けていた達樹は不可解なモノに気付きふと手を止める。
『どうした?』
「ん、今封じ屋の依頼を確認しようと思って見てたんだけどさぁ、しばらく依頼受けれんし、で、ホラここ」
封じ屋稼業を父親から受け継いだ後、達樹はネット上にホームページを開設し、そこで依頼を受けていた。
その方が依頼人一人一人と会って依頼を受けるよりも効率がいいのだ。
と、かっこよく言ってはいるが、ぶっちゃけちゃえば父親が設けていた事務所に行くのが面倒くさいのと、維持費が勿体ないと言うのが真相なのだ。
達樹の指差す場所には奇妙な書き込みがされていた。
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