ツンデレがデレになる頃に

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ヤバい………このままじゃヤバい 泣いてないとか言ってるけど七海の奴完璧泣いてんじゃねーかっ!! 俺らが歩いているここは公共の道だ。当然俺ら以外にも通行人がいる。 そしたら……… 「ねぇ、あの子泣いてるよね」 「酷いわねぇあんな可愛い子泣かせるなんて………男のクズね」 「絶対別れ話とか切り出したのよ」 「え~?あんな可愛い子にか信じらんねーな」 ひそひそ話てるつもりだろうがバッチリ聞こえてきた。そして俺の心に突き刺さる言葉という名の凶器。畜生っ!!俺のせいじゃねーよ!! 「な、七海さんちょっとあそこの公園のベンチにでも座って落ち着こうか?」 「ぅえ………ヒック……グス」 泣いてる七海の背中を押してこの場を去ろうとする俺。 「あっ!周りの視線に耐えきれなくて逃げるわよ」 「あの子、可哀想に…………死ね!クズ」 「同じ男として許せねーな」 ………………これ以上俺のライフ0の心に攻撃しないで下さい。 なんとか公園までたどり着いてベンチに座る俺と七海。 あの言われなき誹謗中傷のせいでアレイズの魔法でさえ俺の心を蘇生する事は出来ないだろう。 「ぅっ………グス」 まだ泣いてる七海。 「………なあ、何で泣いたんだよ?理由教えてくれないか?俺なんか酷い事言ったのか?だったら謝るからさ」 「じ、じらないわ゛よぉ………バカァ…」 ………泣いてる時の優しさって逆効果だよね。今気付いた。
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