ツンデレがデレになる頃に

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………………いや、待て!こういう時こそ冷静にならないとダメだ。 クールになるんだ俺!! とりあえず泣く前に何があったか思いだそう。…えっと学校では別に普通だったよなぁ。美術室に一緒に居た時も普通だったし帰り道で………………………………………………………………………………あ! 『私とホルスタイン女どっちが描きやすい?』 もしかしてあれで先輩って答えたから泣いたのか?いや、でもあんぐらいで七海が泣くわけ………………………泣いてるよなぁ。 じゃあ泣かせた元凶は俺じゃねーか!ちくしょーっ!!! 「ヒッく…………グスン」まだ泣いてる様子の七海。 やべーやべーやべーよ。どうしようどうしよう…… チラリと七海を見ると手で涙を拭ってる。………なんか泣いてる七海って可愛いなぁ―――――ってそんな事思ってる場合じゃない!!考えるんだ…………日文。 ――――――――――よしっ!これでいこう!! 「なあ、七海」 「な゛に゛よぉ…」少し赤くなった目でこっちを向く七海。 「お前が泣いてるのってさっき俺が先輩の方が描きやすいって言ったからか?」 「…………」七海は何も言わず唇を噛み締めている。 正解か、分かりやすい奴。 「確かに先輩は描きやすいよ。お前みたくうるさくないし動かないし綺麗だし」 こいつも負けないぐらい可愛いけどね 「…………ッ!!」大きくて綺麗な目にまた涙を浮かべる七海。 「先輩は花で言えば月光花だな。月の下で稟と咲いてるイメージがあるんだ。」 「…………」遂に七海は俯いてしまった。 「描きやすさっで言ったら、お前と先輩なんて比べるまでもないくらい先輩の方が描きやすい決まってる。…………でもな」 俺はここで一旦区切る。この後のこっ恥ずかしいセリフを言う為に。 「…………でも?」七海が顔を上げて俺を見る。
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