ツンデレがデレになる頃に

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「もぅ……我慢できなぃよぉ……あんな事言われたらぁ……」 舌ったらずな普段の七海から想像出来ないような甘えた声で俺に頬をスリスリさせてくる。 「え?あっ……え?」俺はパニックになってしまいこの状況についていけない。 「落ちつけ………落ちつくんだ、素数を数えて落ちつくんだ…素数は1と自分の数でしか割ることの出来ない孤独な数字…………俺に勇気を与えてくれる」 プッチ親父のように素数を数え始める俺 「ひふみが悪いんだよぉ…?私にあんな事言って落ち込ませたのに今度はあんな嬉しいこと言ってくれるんだもん…」 いつもつり上がった目がだらしなく下がってその瞳はさっきとは違った意味で潤んでいる。 はっきり言って可愛い過ぎる。情事の最中みたいな顔だ。 落ちつけ……落ちつくんだ、2、3、5、7、11……… 「えへへ………本当はいつもひふみとこうしたかったんだぁ」 43、47、53、59、61………… 「ひふみはぁ……あのホルスタイン女よりぃ、私の方が好きだもんねぇ♪」 67、71………あれ?次なんだっけ? 「これでぇ私たち今日から恋人同士だねぇ?」チュ、チュ、と首筋に唇を寄せる七海。こ、コラやめろ…………………………………………………………………………………………………………………………へ? 「な、な、七海今なんて言った?」 俺の聞き間違いだよな?そうだ、そうに決まってる! 「だからぁ恋人同士だねって言ったのぉ♪」 「…………ほ、ほわい?な、なぜにですか?」 「だってさっき言ったじゃん、月光花より向日葵が好きって」 ああ、言ったよ 「あれって私へのぉ告白でしょ?」 あ、あれ?おかしいなぁ…あのセリフは七海を泣き止ませる為の例え話みたいなもんなんだけど…… 「ふふ♪これからは私がひふみのそばでずっといてあげるからね」 また首筋へチュ、チュとキスを再開する七海。 ―――――とりあえず七海をどかしてそれから一から話しよう。うん、そうしよう。 「七海とりあえずどい『私も……ひふみのこと大好きだよ?』」 ザ・ワールド 時は止まる。
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