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「ほら♪今の私を見てどう思う?」
ベンチから立ち上がりくるりと回ってみせる悠未姉さん。
「………えっとさっきは白臼から助けてくれてありがとう?」
「違うなぁ」
「………ダンスパーティーに誘わなくてごめん?」
「それはさっき謝ったでしょ」
「………いつもメールとか電話をバイトで忙しくて返さないで悪い?」
「………ふぅーん、いつもそれで私のメール返さないで電話も出なかったんだ。この話は後でたっぷりしようね」
ヤバい………墓穴掘った。
それより段々と悠未姉さんの顔が不機嫌になってくる。
このままじゃ不味い。今の悠未姉さんを見て………………………………あっ!!
「………………綺麗だよ悠未姉さん?」
恐る恐るそう言うと悠未姉さんは
「やっと言ってくれたね」
月をバックに頬を朱くして天使の微笑みすら霞むような笑顔で笑ってくれた。
end
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