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「え……
これカブじゃあないよね？」
僕が見たことのあるカブというバイクは新聞を運んできてくれるお兄さんが乗っているようなバイクだが、目の前にあるバイクは違う。
カブとは違い、スポーツバイクのようなバイクであった。
「まぁカブではないな。
このバイクはＣＤ５０『ベンリー』というバイクだ。
まぁ形はカブではないが、エンジンなどはカブと同じだ」
祖父はフンっと胸を張って言った。
「これ……動くの？」
僕はなぜか当たり前のようなことを聞いてしまった。
そしたら祖父はフッと笑いこう言った。
「確かに動く………
だが、動いて走るだけではない」
祖父は納得したような顔をしていたが、僕はイマイチ意味がわからなかった。
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