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公園の出口まできた先生は、無言で振り返った。
眉間には、深く皺が刻まれ、ご立腹の様子。
ハッと我に返り、駆け足で先生の元に急いだ。
ご立腹の先生に声をかけるのは気が引けたけれど、一刻も早く帰宅したかったので声をかけた。
「あの…先生?家の場所は…「知ってる。通り道だ」
‘そう遠くないから送らなくてもいい’と言う私の声は、先生の声に遮られた。
「知ってるって?」
「あー、偶然?」
ん?なぜに疑問形?
「お前ん家の近くのマンション借りてる。多分、お前と一緒の理由だ」
クスッと鼻で笑う。
え?私と一緒??
意味わかんない?
私の頭をフル回転させたが、わかんない。
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