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あれから二週間。
何となく、公園を見るのが嫌で、登下校は、正門を利用するようになった。
今も耳に残る、元カレの甘い声。あれは、よくベットの中で聞いていた声だ。
好きと言う気持ちはもうないが、まだあの幸せだった時を忘れられず、情けないことに前に進めないらしい。
加えて、桜井先生のキスも忘れられず、会い辛く、裏門からのが近いのに、遠回りしている。
おかげで、朝も少しだけ早く起きなければならず、後輩の男に言われたからではないが、メイクも時間をかけられず、ほぼすっぴんでの登校となっている。
といっても、ポーチは持参して、学校でSHR中もメイクをしているので、授業が始まる頃には、いつもの山岡美佳が出来上がっている。
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