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教室に入るやいなや、
「美佳~、朝から見たよ。松浦秀也と、何の話?まさか、美佳も誘って…イッタッ…」
話の途中で、さっきのイライラを解消するかのように、おもいっきり亜梨の頭を叩いてやった。
「冗談よ!ちょっと珍しい光景だったから気になっただけよ」
頭をさすりながら、亜梨がケラケラ笑った。
「はぁ、最悪。やっぱ、アイツが松浦秀也なんだ。」
ため息が出てくる。
そんな私の低いテンションに反比例するかのような亜梨は、
「朝、松浦秀也が話すの貴重らしいんだよ。超低血圧で、朝は、声かけられると、途端に不機嫌になりシカトされ、嫌われるから、女の子は、皆、声かけないんだってよ」
と、爆弾を落とした。
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