恋心

新緑のニオイ～情事～

――――ガラッ

「失礼しまーす」

ゆっては見たものの、返事がないので、勝手に、ベットに横になった。

［何、あの女？二年？どういう関係？］

［えっ？秀也が話し掛けてる］

［堂々と、いちゃついてむかつくんですけど…］

［…秀也…グスッ…］

はぁ、面倒くさいと思いながらも、さっきの周りの声が気になって、寝れやしない。

女達からの嫌がらせを気にしてるわけじゃない。

言っていた内容が気になる。

朝、基本的に話さない人が声かけてきていることの意味、話し掛けられる関係なのかどうか。

忘れてるかと思ったメイクのことや、耳元で言われたキスのこと。

ただ単に、いいオモチャとしてからかっているだけだろうけど、あの手慣れた言動や行動に惑わされる。