新緑のニオイ~情事~

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そう考えていたところ、保健室のドアが開いた。 「ねぇ、先生ほんとに来ないの?大丈夫?」 「あぁ、大丈夫だよ。俺が、先生誘惑して言っておいたから」 明らかに、いつもより高めに声を出しているだろう女の子と、聞いた事のある声ではあるが、朝より甘めの松浦秀也と思われる声。 「ほらっ、カギもかけたし、ベット行こっ♪」 「うん。……えっ?誰かこっちいるよ、ヤバくない?」 ヒエッ、私ってバレたら厄介だよ。 顔を見えないように壁側に向け、寝たふりをした。 「寝てるだろ、気にすんな。」 そうそう、気にしない。って、気になるっつうの。 「…でもぉ。」 「んじゃ、確かめる?」
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