春の嵐~出会い~

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やばっ、うちの担任、学年主任だから煩いんだった。 とりあえず、ダッシュで昇降口に向かおう。 と思ったら、 「教師に色目使ってんじゃねぇよ」 そんな声で急いでいた足を止められた。 見ると、けだるそうに歩くイケメン。 制服をほどよく着崩し、胸元には、CHROME HEARTSと思われるネックレスが見える。 顔のみでなく全身から、フェロモンが出てる感じで、一瞬で吸い寄せられる。 「は!?……何?」 欝陶しそうに答えながらも、走らない私は、既に、この男のフェロモンにやられていたのかもしれない。 「女の武器使えば、何でも許されるって思ってるんじゃねぇの?」 視線を合わせることなく、どこか小馬鹿にしたこの男の言い草に腹がたつ。
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