新緑のニオイ~トラウマ~

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先輩の話を聞きながら、ゆっくりとさっきまで女といたベットに向かう。 「その日は、約束こそしてなかったけど、私の制服姿をみたいと言ってたから、メールをして彼の家に向かったわけ。」 ベットに腰をおろし向かい合って話に耳を傾けた。 「都合が悪ければ、いつも返しのメールがくるから、返事ないのは、大丈夫かなって。 いつもカギあいてるから、その日も何の躊躇いもなく、部屋に向かったの。」 先輩の悲しそうな表情に胸が痛んだ。 「ドアを開けたら、知らない女と身体を重ねていたってわけ。もうそこからは、修羅場ってヤツよ。」 自嘲気味にはなす。 「その女と三人で話する羽目になって、わかったのは、女ひとりに、若いのに縛られたくないって。好きなように抱きたいって。」
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