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「あのさぁ、誰だか知んないけど変な言い掛かりはやめてよね。あのせんせーに、色目なんて通用すると思う?それに、女の武器は、涙でしょ」
キーンコーンカーンコーン♪
「ちょっと、あんたのせいで遅刻じゃん!ったく、どうしてくれるのよ!最悪っ!!」
「はぁ!?人のせいにするか普通。もともと、遅刻だろうが」
いや、そうだけども、あんたが喋りかけてこなければ、潜り込めたんだって!
「つうか、俺のこと知らない?ひょっとして先輩?」
「自分、何様のつもり?一年なわけ?だったら、先輩に失礼だわよ、謝ってよね」
「なーんだ。やっぱり、先輩かぁ、どうりでね」
フンフンと頷いて、一人で納得している様子。
一限が遅れると、マジ担任が煩いから、チャラそうな男をシカトして、追い越そうと、足を速めた。
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