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「…そっか。外見がいいからって、遊んで、酷いヤツって思ってて、ごめんね。私の為に話してくれたんだよね?ありがとう」
長い沈黙の後、そう言って、俺の頭を軽く撫でて微笑んだ。
その手のぬくもりと笑顔に、ドキッとして、この俺が、不覚にも、真っ赤になった。
やべぇ………可愛い。
「俺、先輩の為にも自分自身の為にも、もう遊びやめます」
先輩に宣言した。
まず、俺が変わって、先輩に信じてもらえるようになろう。
そうすれば、先輩の傷が少しは、浅くなるかもしれない。
俺は、この日、俺の内面を見てくれる女にはじめて会った。
俺が、先輩に惹かれはじめていたのは、言うまでもない。
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