7人が本棚に入れています
本棚に追加
2人はおもいっきり走ったがクエストカウンターには十秒、いや五秒もかからなかったかもしれない。
「紹介しよう、ギルドの看板娘だ」
「ど…どうも…」
「ほいほい、こんにちは!」
と看板娘は言ったがめんどくさそうに挨拶したのか、心を込めて挨拶したのかはアルファにはわからなかった。
セガレはニヤニヤしながら
「そういやどのくらいこの村から出たっけ?」
「ドンドルマには二年位行ってたかな~」
と看板娘が言った途端、
「え!?ドンドルマにいたの!?じゃあもしかして…俺のこと…見た?」
と看板娘に問い、アルファは顔を赤くした。
「実際には見たことないけど噂なら聞いたことありますよ~」
「噂?」
噂なんて有ったっけ?とアルファは思った。
「はい。何でもイャンクックに大差で負けて大泣きして帰ってきたって噂は…」
「ちょっ、ちょっと止めて!!止めて!!話しストップ!!」
アルファはすごい動揺し、セガレは大声で笑っていた。
「じゃあそろそろ行くな。後でな!……プッ」
「ほいほい」
「セガレ!今笑ったな~!」
「はいはい、次行くぞ」
そんなアルファのかすかな怒りもむなしく話しは受け流された。
最初のコメントを投稿しよう!