第六章 対決、再び

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07/09 22:04 ■「大島の部屋」 誰かが戸を叩いた。 コンコン、と、優しく。 私は誰だろうと思った。 この部屋に来るということは、アメリカ空軍の連中か、長瀬大尉か瀬戸大尉あたりだろう、と予想した。 だが、今は相手にする気分ではなかった。 テーブルには缶チューハイが5、6本空いていた。 出てもいいが、酒臭い口で会話したくない。 居留守を使おうかな。 私は音を立てずに寝そべった。 それから一分が経った。 ノックはそれ一回限りで終わった。 居留守は成功した。 だが… ガチャッ! 扉が開け放たれた。 外からひとりの男が入ってきた。 大島は異様なものを見る目でそいつを見つめた。 だってそいつは異様だったからだ。 「なんだその格好?」 私は率直な質問をぶつけてみた。 目の前に座った少年は、緑茶に牛乳を入れた飲み物を美味しそうに飲む。 それを飲み干し、ぷはー、と息を吐く。 「ああ、これのこと?」 有希は着ているものを指しながら言った。 明るく輝く、ピンクのジャージが異様に視界に入ってくる。 「これは、さっきターミナルアウトレットで買ってきたんだ。格安で一ドルだったんだよ」 「パッツパツじゃないか」 「格安だったから、サイズ考えるの忘れちゃって、気付いたらパッツパツだった」
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