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───朝。
普通なら、寝る前に七時半にセットした目覚まし時計のおたけびに起こされるところ、今日は自然と起きることができた。
カーテンの隙間から射す淡い光が、朝の到来を告げる。
パジャマ姿のまま、ベッドの脇にある出番の来なかった目覚まし時計のスイッチを切る。
これで目覚まし時計が鳴ることはない。
起き上がる前にうっすらと目を開けて眠気の余韻に浸る。
昨夜妙に寒いと思ったら、だらしなく開いたパジャマの胸元が原因だった。
成長期な胸元が僅かに露出しているこのシチュエーションは、我ながらセクシーだ、と思う。
馬鹿な妄想は即座に打ち捨て、パジャマを脱いでベッドの上に放り出す。
まだ電気を点けていない部屋の、奥にある等身大の鏡に映るのは、いつもと変わらないスリムでナイスバディな肢体。
壁にかけてある制服に着替える。
二年間着た制服はしっくりとくる。
ブレザーに腕と頭を通し、スカートを履く。
スカートは、ちゃんと膝が隠れる程度。
鏡の前で軽く髪を整えて準備完了。
自室を出て台所へと行く。
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