十八の悲劇

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「うるさいぞお前ら!!静かにしてろ!!」 怒鳴る男。 「静かにしてろよ…怒られたじゃねーか。」 学を横目で睨みながら静かに注意する真人。 「だって…お前が遊びに行こうって言ったのが始まりじゃんか…。」 頬を膨らませながら愚痴を言う学。 「…確認したら財布に金が無かったんだから、銀行に行くのは普通だろ!?最近の世の中が間違って!!」 「黙れって言ってんだろ!!ぶち殺すぞ!!」 あまりに熱くなりすぎて声が大きくなりすぎた真人は再び怒鳴られる。 それよりもまず、これだけこの場所で不安に怯えていない二人が信じられない。
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