序章

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試合後のミーティング。 監督の河内が重苦しい表情で前に出てきた。 「三年生はお疲れさん。よく頑張ってくれた。神奈川商業相手にこれだけのゲームをしたお前たちは凄い。結果はこうなってしまったが、とてもいいゲームを見させてもらった。ありがとう。」 河内はそう言い残して後ろに下がった。 相手の神奈川商業高校は県内屈指の強豪校で、甲子園にも何度か出場したこともある。 そんな相手に2-1という試合をしたのはとても凄いことであった。 さらに、キャプテンの水澤が挨拶をした。 「この経験を二年生は活かして、新チームになっても頑張ってください。」 挨拶が終わり、ミーティングも終わった。 部員は皆バスに乗り込んだ。 これから卒業までに起こる悲劇も知らずに…
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