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世界があれば、
生物も存在する。
そこに2人の人物が現れるのにそう時間はかからなかった。
2人はとてもよく似ていた。
白い布で覆われた、
とても華奢な透き通った体。
瞳は薄い緑色。
綺麗な金色の髪。
形の良い唇からは、
どこで覚えたのか、
流暢な日本語が歌うように
出てくる。
女性なのか男性なのか、
2人にもわからなかった。
2人の唯一の違いは、
首の刻印だった。
1人は月が刻まれ、
1人は星が刻まれていた。
その刻印は、
華奢な2人の体の上で
重く光り、
不思議な存在感を放っていた。
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