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涼介「まあ…てか、ずっと一緒って言うのも気が抜けないんですけど」
明季「じきに慣れるわよ、少しくらい我慢しなさい。あんたを幸せにしてあげるんだから」
涼介「はいはい」
明季「なによその返事、嬉しくないみたいね」
不満そうな顔で見上げてくる。
涼介「あっ嬉しいです」
渋々答える。
明季「よろしい♪」
今度は満足したのか笑顔だった。
なんで俺は幽霊の言いなりなんだ…。
………。
……。
…。
夕飯ができるまで、適当に漫画を読んだり、ベースを弾いたりして過ごした。
明季は俺のiPodの曲が気に入ったのか、ずっと興味深そうに聴いていた。
涼介「じゃあ俺飯食ってくる。」
明季はイヤホンを外して
「早く終わらせなさいよね」
とだけ言ってまた音楽を聞き始めた。
俺は部屋を後にして、一階でご飯を食べた。
今日は俺の好きなオムライスだった。
ふわふわの卵はレストランでも出せるような出来だ。
涼介(さて、風呂にでも入るか。)
………。
湯槽に浸かりながら俺は考えていた。
涼介(しかし、いまだ信じられない。今、俺の部屋に幽霊がいる。でも悪霊ではないようだ…ただ態度はでかいな。俺が幸せになるまで帰らないって言うし…どんな幽霊だよ。)
涼介「はぁ…なんかめんどくさい事になったな」
ぶくぶくぶく
湯槽に顔を沈めてみた。
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