プロローグ

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………。 ……。 …。 ふと時計を見ると5時だった。 涼介(もうこんな時間か…) 眠たくなって、いつの間にかベンチの上で眠っていた。 力無く起き上がり自転車にまたがると、公園を後にする。 ………。 家に着く頃には少し汗をかいていた。 この季節は自転車を漕ぐだけで暑くなる。 涼介(暑ちぃ) ガチャリ 家に入り、リビングのドアを開けるとリクが走ってきて尻尾を振った。 リクは今年で6歳になるメスのコーギー犬だ。 涼介「リクただいまぁ」 頭を撫でてやると、嬉しそうにしてソファの上に飛び乗った。 そこがリクの特等席なのだ。 ………。 俺は自分の部屋に行くために階段をのぼり、部屋のドアに手をかける。 今日もこうして、何の変化もない一日が終わろうとしていた。 終わるはずだった…。
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