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困った幽霊少女だった。
涼介「じゃあ…だったら、金ちょうだい♪そしたら、俺幸せになる!」
明季「無理」
間髪入れずに答えられた。
むしろ食いぎみだ。
涼介「だって何でもって」
明季「そんな事は出来ないの、魔法使いじゃあるまいし」
涼介(魔法使えないんだ…まあ、元は多分普通の人間だから…てか、ホントに幽霊?)
またその疑問に戻った。
あっさり認めてしまったが、幽霊だという証拠が無かった。
俺は無言で明季に近づき、ほっぺたを突っついてみた。
顔が近づく。
ぷにぷに
柔らかい。
肌も綺麗だった。
涼介(やっぱり幽霊じゃない?)
いきなりの俺の行動に驚き、反応出来なかった明季だったが、今の状況に気が付いた。
明季の顔がじわじわ、赤くなる。
明季「いきなり…
…
…
なに触ってんのよ!!」
バチンッ
綺麗なバックスイングと共に、強烈なビンタを食らった。
体は壁に叩きつけられた。
涼介「っいてて…」
涼介(別に変な所を触った訳じゃないのに…いきなりビンタって…)
ビンタされた頬がヒリヒリと痛む。
かなり力はあるようだ。
涼介「だって、幽霊なのに触れるから…」
明季「あんたねぇ、まだ疑ってんの?仕方ないわね…」
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