1章 はじまり

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なーんて説明している間に、 出版社についた。 「これお願いします」 あたしの担当である、 本田優美(ホンダ ユウミ)に 原稿を渡す。 「はーい♪  いつもご苦労様です」 優美とは、 あたしがホラー小説を書き始めたころからの付き合いだ。 名前で分かると思うけど、 優美は女。 だから、 初めて会った瞬間から意気投合し 今まで仲良くやっている。 「今回は自信あったり  しちゃうんだー!」 そうおちゃらけて話すと、 「いつもいい作品  ばっかりじゃ~ん!」 と返された。 この人は、 あたしにとって元気の源だ。
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