再びの学園行事

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ホントに予想でしかないんだが、赤の垂れ幕は炎の妨害、青の垂れ幕は水の妨害……だったりして。3人の様子を見ればそうとしか考えられない。 《C組を追うE組とB組! しかしどうしたことか、B組の動きが悪い! E組、これはチャンスです!》 C組は4つ目の障害に突入。しかし彼女を追う翔は、服が濡れてるせいか、明らかにスピードが落ちている。その間にE組が前へ出たことで、B組は現在3位に降格した。 4つ目の障害は、凍った地面。C組は滑らないようにゆっくりと挑んだが、それでも上手く進むことができず、始めの方で踊り出した。よしっ、これなら追い付ける! 《ここでA組が追い上げてきた! B組よりも攻略スピードが圧倒的に速い!》 「何っ!?」 見ると、ボックス部屋出口にA組。翔とは違い、何故か服は濡れていない。魔法の相性が良かったのか……? ちょっと残念。 再び3人に視線を向ければ、後者の2人は4つ目に取り掛かり、C組は丁度半分を超えた辺り。その時、待機していた6人の実行委員が動き出した。 片手を翳した彼らの手元に魔法が構成されていく。水、雷、光。3つの属性で構成された魔法の矢。C組の彼女が彼らの前を通ろうとすると、近い者から順番に矢が放たれる。彼女はしゃがんだり防御魔法を使って上手く捌いていくが、足場が悪いため、相当やりづらそうだ。  
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