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「キミ達は先日の戦いで力の差を嫌というほど感じたはずだ。
そして今回は助かったけれど、ヤツらは再び襲撃してくるだろう。
もちろん、今度は能力の戻った光輝君も狙われる……。
さて、今キミ達がしなければならないことは何だい?」
俺が……俺達がしなければならないこと……。
それは……。
「学園を辞めて逃げるか、強くなって戦うか……?」
俺の返答に修司さんは頷く。
「逃げてもヤツらはしつこく追ってくるだろう。それにもし戦闘になれば一般人にも被害がでる。
だがここならその心配はないし、俺達がキミ達生徒を護る。当然万が一のことを考えて自分の身を守れるように特訓することになるけど……どうする?」
どうする?だって?
そんなこと決まってる。
「俺は戦います! 自分の身を守るだけじゃなく、みんなを守れるぐらい強くなって。そのために手に入れた……思い出した力ですから」
はっきりと、修司さんの眼を見ながら答えた。
これだけは変わることのない強い意志だ。
「そうか……」
すると修司さんは小さく呟き、やがて満足そうな笑みを浮かべた。
「うん、これなら彼も了承してくれるだろうね。後は龍牙君達と皐月君か……」
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