再びの学園行事

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《さて、とうとう最後の種目説明。テンション上げていきたいと思います! このサバイバルマラソン、名前の通り基本何でもありなんですが、自身に影響を及ぼす魔法や、必要以上に威力のある攻撃魔法の使用、コースのショートカットをした場合は即失格になってしまうのでご注意を! ただ男女の平等性を考え、身体強化だけは例外です!》 入場門に集合し、クラス関係なしに整列させられ、トラック内へと誘導される俺達。そんな中で耳に届く綾部さんの放送。始まってからずっとハイテンションだな、あの人。 《続いて選手達の走るコース! トラック1周から始まり、校舎内へ。1階から3階の廊下を駆け抜け、一気に1階へと下り、講堂に入ります。講堂を抜けた後は体育館へ向かい、その後は折り返し地点の寮へ。寮で折り返した後は直接このグラウンドに戻り、最後にトラック1周でゴールです! いやー、長い長い。ちなみに、レース中の様子は先日の大会でも使用された魔力球で撮影され、投影魔法でこのグラウンドに映し出されます。ここにいる全員が見てますから、くれぐれも不正などはないように》 隣に並ぶ龍牙と彩華の2人と顔を見合わせ、思わず苦笑い。要するに観客全員が監視してるから、不正を働けば今後後ろ指を指されますよってことだ。想像しただけでも恐ろしい。それだけは絶対にゴメンだな。 《それでは準備が整いましたのでレースを開始します! 位置について、よーい……》 鳴り響く発砲音と共に、レースが始まった。  
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