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そして放課後。
場所は当然、もはや定番となった第8訓練所。
俺達はそこにいた。
「遅いわね~」
ふと、宮世がポツリと呟く。
それもそのはず。
訓練所に入ってから30分ぐらい経ったのだが、肝心の修司さんが未だに姿を現さない。
「ホントにここか?」
と、今度は嵐。
いつもの場所と言えばここしか思い付かないし、間違ってない……はず。
「もうそろそろ来ると思う」
俺がそう言った時だった。
ガチャッという、扉を開ける音が耳に届く。
みんなが扉の方に視線を向けると、俺達が待っていた人物……修司さんが立っていた。
「先生、遅いッスよ!」
龍牙が声を掛けるが、修司さんは返事もしなければ動こうともしない。
――どうしたんだ? なんか様子が……。
「修司さん?」
すると修司さんは訓練所の外に顔を向ける。
怪訝な顔でその様子を眺めていると、修司さんの後に続いてとんでもない人物が入ってきた。
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