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正直、あぁ、やっぱりか……という気持ちがあった。上級生になるにつれて、実力が拮抗して得点に差がなくなってくるからだ。
だから、続け様に飛び出した隼人先輩の言葉に驚きを隠せなかった。
「と、1年B組! 厄介なことに2クラスが同点で最優秀クラスだコノヤロー!」
ガシガシと頭を掻きむしる隼人先輩。端から見ていると、なんかもう、やけくそだった。
……あれ? この場合どうなるんだ?
「フリーパスは1クラス分しか用意できていない。よって、この場合はどちらのクラスもなしだ!」
『……はあぁ!?』
A組とB組の声が揃った瞬間だった。
先輩相手にどうかと思ったが、納得のいかない俺達は野次を飛ばす。フリーパスを手に入れる権利がなかった他のクラスからはむしろ賛同の声が上がり、グラウンドはブーイングと歓声の嵐。
対する先輩もブーイングに苛ついたんだろう、
「あぁ!? 悪いのはお前らだろ! 納得いかないならもっと点差をつけてればよかっただろうが! 大体――」
叫んでる途中、壇上に上がってきた朝霧先輩に襟を掴まれ、ズルズルと引きずり下ろされていった。
……え? こんなオチなの?
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